保険適用になった「慢性胃炎」のピロリ菌除菌

保険適用になった「慢性胃炎」のピロリ菌除菌 胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを患っている患者の多くが感染しており、胃がんを引き起こす可能性が高い細菌として知られているのがピロリ菌です。
過去において、ピロリ菌の除菌治療は、実際に胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにかかっている場合にのみ保険が適用されていました。
しかし、最近では胃潰瘍や十二指腸潰瘍を患っておらず、慢性胃炎の場合であっても保険適用となりました。
それは、ピロリ菌に感染していることが原因で炎症を繰り返しているような慢性胃炎に悩まされる人に対して、薬が有効であり、なおかつ安全であるということが実証されたからです。
もちろん、ピロリ菌に感染したら必ず胃潰瘍や胃がんといった重大な病気になってしまうわけではないでしょう。それでも、慢性胃炎を放っておくと胃がんに発展してしまうこともあると言われています。
それで、病気のリスクを減らすためにも、保険適用になった慢性胃炎の除菌治療について、前向きに考慮することができるでしょう。

ピロリ菌と胃がんの関係

ピロリ菌と胃がんは密接な関係性があると言われています。
それは世界保健機関であるWHOがピロリ菌を確実な発がん因子と認定していることからもわかりますが、ピロリ菌の感染が長期間持続してしまうと胃の粘膜が萎縮してしまいその萎縮が進行してしまうことで、腸上皮化生となり胃がんを引き起こしやすい状態を作ってしまいます。
その他のデータからも関係性が見えてきます。
胃潰瘍や、十二指腸潰瘍、胃炎などの患者さんを対象とした調査を見ると、10年間で胃がんを患った人の割合は感染していない人では0%なのに対して、感染している人では1246人中36人もの人が胃がんになったという調査があります。
そのため感染を疑っている方は早急に検査を行うことをお勧めします。除菌治療などもありますので胃がんの発生リスクを減少させることにも繋がります。
長期的な感染によって最終的には胃がんのリスクが高くなるためなるべく早い段階でピロリ菌の検査、除菌を行うようにしましょう。